#069 はじめてのリセット(後編)
11月11日 日曜日
土曜日夕方からぶっ通しで作業すること13時間。
すべての作業が終わる頃には朝になっていました。
途中ご飯を食べたり風呂に入ったり、映画を観たり雑誌を読んだりしなければ、
もっと早く終わっていたのかも知れませんが、
それでもリセットという作業には膨大な時間がかかり
精神的にも肉体的にも激しく消耗する事を思い知りました。
さて、そんな死ぬ思いで完成させた新生noon水槽インテグラがこちらです。
どん
随分変わりました。 枝!って感じですね。
右上から左下へ、ブランチウッドを骨格にした三角構図です。
僕が今回のレイアウトで掲げたテーマは2つ。
それは「迫力と緊張感」、そして「水槽の外での展開」。
前回はあまりにも平面的で変化のないお花畑のような水槽だったので、
今回は奥行きや高低差を利用して迫力や緊張感、動きのある水景を演出する。
といった部分を強く意識してレイアウトを組んでいきました。
水槽右側はソイルを半分以上の高さまで盛って高低差を。
そしてブランチウッドの一部を水槽の外へ。
これにより、飛び出たブランチウッドに植物を巻いたり、
盛土の付近に水上植物を植えてテラリウムっぽくするなど、
45cmという狭いスペースの中でも、今後色々な展開を楽しめる様にしました。
でも本当の事を言うと、これらは全て今考えた完全な後付けです。
あたかも計算して作ったかのごとく腹立つ感じで説明してきましたが、
本当はこんなレイアウトになる予定は1ミリもありませんでした。何が掲げたテーマは〜か。
何もかも思っているように行かず、予想外のトラブルの連続。
途中何度も途方にくれて、一時は完成させる事をあきらめかけました。
映画を観たり雑誌を読んで、現実逃避していたのもそんな理由からです。
色々あってこうなった。想定外の水槽というのが真実です。
思い描いたレイアウトを作るってすごく難しいですね。
それでは前置きが長くなりましたが、なぜこんな水槽ができあがったか
リセット作業後半戦を振り返っていきます。
※今回の立ち上げは「立ち上げ先生」ことmasakiさんの記事を読みながら進めました。
実は僕が本当にやりたかったのは凸構図でした。
前に組んだブランチを真ん中に置いて、周りに有茎を沢山植えて、
隙間からモサーっと色々な有茎が咲いているような感じを
アクアジャーナルで見て、これやりたーい!とずっと思ってました。
そのために、おやどで色々な草を少しづつ購入しました。
しかし作業を始めてすぐに…
ブランチでか! イメージの1.5倍くらいでかい!
組んだら奥行き超えて水槽に収まらない!いきなり想定外!
ブランチウッドが思ってるより(だいぶ)大きかった。 最初にして最大の失敗。
一気に色々どうしたら良いのか分からなくなってここで最初の現実逃避行。
その後、現実と向き合いながらあれこれ組み直し、
良い感じの位置を探し続けました。
せっかく吊り下げ照明やし外に飛び出ててもいいやん。いや飛び出た方がいいやん。
ブランチがでかすぎて自ずと置ける位置が決まってくる中、ベストポジション決定。
骨組みができれば次は植栽です。
得意のモス巻きを施して、ブランチを元の位置へ。
ちょっと手が当たるだけでバラバラになる不安定に組まれた骨格。
仕方なく後ろにソイルを流し込んで固定することに。
(この時、勝手に高低差が生まれました。)
徐々にソイルが流れだしいつ崩れるか分からなくてヒヤヒヤ。
(ここで緊張感も勝手に生まれました)
ブランチと山谷石の配置が終わったら、水を張って前景の植栽へGO!
と思いきやまた問題が…
複雑に組まれた枝が邪魔で手が全然入らない。
ピンセットの先がソイルに届かない。下草が植えられない。
結局植えられたのはこれだけ。少な。
なんたる計画性の無さ。今後のトリミングとかコケ掃除も大変そう…。
レイアウト水槽、一気に考えないといけない事が多すぎる!
流木の組み方だけじゃなくて水草を植える場所や育ってからの
管理方法、水草が成長した時に完成する水景の全体像…などなど
こんなん全部想像して作るの?
レイアウトの難しさに打ちのめされながら、残りの草を植えていきます。
中景には『ブリクサショートリーフ』。
初めての活着系『ボルビティス・ヒュデロッティ』は
もったいないけど葉を全部切って
株を木に固定します。
この方が環境に合った葉っぱが出てくるんだそう。
他にも
BONO(記念撮影3回目)でGETした
『クリプトコリネ アミコルム』
『ポゴステモン デカネンシス』
『グリーンロタラ』は侘び草を分解。いっぱい採れました。
他にも
クリプトコリネウェンティグリーン、ベトナムゴマノハグサ
ロタラワリッキー、セイロンロタラを植えました。
前回の水槽からは
ロタラインディカ、トニナSPラーゴグランデ、
グロッソスティグマを引き続き使います。
余りはバケツに浸けて一応ストック。
と、そんなこんなで
メンテナンスのしにくさに先の思いやられるレイアウトですが、
結果オーライで良い感じにできあがったんじゃないでしょうか。どうでしょうか。
これから一体どんな水景が出来上がっていくのか!私にはわかりません!