#081 目標決定と閉店後のBONOと奥行き
話は少し遡って
1月11日 金曜日
『今年のレイコンは上位入賞者のみ作品集に掲載されるらしい』
年明け早々Twitterに不吉なニュースが流れてきました。
ドブカスの様な水槽でも参加すれば必ず立派な作品集に載せてもらえて素敵な思い出になる。それだけを心のよりどころに順位はさておき頑張ろうと思っていたのに、自分のドブカス水槽が載っていない他人の素敵な作品集なんか貰っても嬉しくもなんともない。
近年増加する一部のシュールが過ぎる作品対策なのかもしれませんが、「上位」がどこまでを指すのかが非常に気になります。上位って何位ですか。500位とかですか。上位って何位ですか。
ということで『世界水草レイアウトコンテスト2013』の目標は2つ。
・作品集に載る
です。これさえ達成できたら今回はオッケー。
草会は「完全ランキング至上主義」です。結果次第では「早く殺して下さい。」と言いたくなるような扱いを1年間受けることになりますので、この2つは最重要必達項目です。
さて、そうと決まればさっそくレイアウトを考えよー!
といきたいところですが、一体何から考えればいいのやら…。
ちなみに、今回僕が出品する水槽サイズは36cm(ミニM)です。数々のブロガーがサイズUPしていく中まさかのサイズDOWN。初のレイコンに小型水槽で挑む。しかも全くのノープラン。というかまだ買ってない。載れる気がしない。でも絶対載りたい。ということで…
助けてBONO店(長)、うにっち〜!
おーやっとるやっとる〜
閉店後の水換え中に当たり前のように押し入る僕をBONOは快く迎え入れてくれます。
それに、
「載りたいんや!勝ちたいんや!」
「なるほど、事情は良くわかりました。」
話も早い。
▶授業スタート
「小型水槽でまず大事なのは、奥行きの表現です。」
先生曰く、やるべき事は他にもいーっぱいあるけど、小型水槽の一番のネックはやはりサイズ。幅36cm奥行き22cmのミニM水槽を、120cm水槽に負けない広い世界に見せるためには色々な工夫が必要だそうです。そらそうだ。
例えば上の写真のように手前に大きな石を置いて奥に行くほど石を小さくする。
「遠近法」を使って奥行き感を出すのが一般的な方法のようです。ほぉほぉ。
「こういう事ですね先生。」
向こう側が写ってて分かりにくいですが、流木の太い部分を手前にして、奥に向かって枝が細くなるように配置。なるほどなるほど確かに奥行きが強調される気がする。
「これは僕の好きな画家の絵なんだけど、手前に植物が茂っていて、隙間から見える遠くの景色に小さく島が見えてるよね。これも遠近感。こういうのも参考になるかもしれないよ。」
「ほえー」
他にも「黄金比」や「一点透視図法」などなど美術で習った記憶がある気がするワードが色々出てきました。そういえば去年のレイコンの3Dみたいなすごいやつは一点透視図法ですよね。やっぱり水景作りって絵を描くことに似てるんやなー。想像力と絵心がない僕の一番苦手な分野です。
他にも「使う素材は小型のものを選ぶ」という事も小型水槽を広く見せる基本だと教わりました。たしかに。となると下草はグロッソよりキューバパールとかが良いのかな。
「先生 先生。」
「入り口にある製作中の水槽はどうやってレイアウトしたんですか?」
「これは組む前に設計図を描きました。」
「なんじゃこれ。これ組む前に想像したんですか。」
「そうです。ラフでも良いので設計図は書いたほうがいいですよ。この時は使う草とか植える場所とかを決めて、水草が成長した後の空間の事もある程度想像して完成予想図を描きました。素材は設計図に近いものを探して、無い部分は複数の木を組んで近づけました。左右のバランスに黄金比を取り入れて、奥行きを出すために枝を手前から奥に伸ばして、あと前景から後景へ水草の連続性を出すた
「無理だ。」