#043 二人の巨匠【海老岡水槽解決編】
8月31日 金曜日の続き
自分の作品に没頭するのも大切やけど、時には人の水槽作りに携わってみる事で
客観的な視点を養うことも良い暇つぶし刺激になるはずと、naturetaroと共に
モーリー海老岡の水槽トラブル解決隊として、海老岡邸にお邪魔した前回の続き。
※水槽始めて2ヶ月の素人2人が、始めて1週間のド素人の水槽を偉そうにいじくり回す腹ただしい記事です。気分が悪くなる前にお帰り頂くことをおすすめします。※
今回相談を受けたのはこの水槽。
相談内容は「流木が沈まない」「草が浮いて上手く植えられない」です。
さっそくブランチウッドの巨匠naturetaro登場。
流木の浮力を検証し、対策を講じます。
「うんうんうん。なるほど、なるほどですねー。」
「一旦水を抜きましょう。海老岡くん、水抜いて。」
完全なる先輩面で海老岡に雑務の指示を飛ばし
「三角構図」「凸型構図」などのワードを多用しながら、
レイアウトの骨格となる流木の配置を考えるnaturetaro先生。
「よし。ここや。」
散々試して最終的に流木を配置した場所は自分の水槽と全く同じ位置。
浮く問題は塊部分をソイルに埋め、周りに盛土することで見事に解決しました。
次に登場したのはモスコットンの使い手、巨匠noon先生。
埋めた後の流木にウィローモスを巻く逆転の発想で、
寂しかった枝にアクセントを添えます。
先生曰く「過去最高の巻き」と記念写真を撮るほどの出来栄え。
枝にモスを巻くのが2回目とは思えません。
その後も巨匠達の鮮やかな仕事は続きます。
「水草は水を張る前に植えるのが基本やで、海老岡くん。」
「ピンセットは斜めにさしてスッと引くんやで、海老岡くん。」
「水景はトリミングを経て完成形に近づけていくもんやからね、海老岡くん。」
「抜けを作って空間にメリハリをもたせんとね、海老岡くん。」
といった目の前に2冊のアクアジャーナルが並んでいるかの様な完全引用や、
「こんな感じ、本で見たことある!」
「人の水槽やとなんか大胆になれる!」
などの心の声もどんどん飛び出し植栽終了。
「海老岡くん、水張って。」
周辺機器を設置して深夜1時ついにリセット完了です。
自分たちの2ヶ月間の集大成。
あるだけの素材でベストを尽くした巨匠2人は
「いやいや、ようできたわー。」
「これは今後の展開がだいぶ楽しみやな。」
「うん、やっぱりいいわ。」
「ほんまにようできてるわ。」
ご満悦で帰って行きました。
おわり。
※よろしければそれぞれの視点でもお楽しみ下さい。
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